こんにちは。日本語教師ジョブスタッフです。
例えば
他学生のあてられた問題まで横取りして答えてしまうほど授業中発言しすぎる学生がいたら?
みなさんはどうやって授業を進めていきますか。教師一人一人の答えや考えはあっても、日本語教師全員が納得する正解はないと思います。学校の理念や指導方針も違えば、そこで勉強している学生も、教えている教師も違うからです。
私が過去にした対応をご紹介します。
新米日本語教師の方の授業イメージの参考になれば嬉しいです。ほかにもこんな対応方法があるという方、コメントをいただけたらもっと嬉しいです。
パターン1:現行制止
そのクラスで起きたできごとなので、その場で注意します。非常勤であっても、専任であっても学生からしてみれば「教師」であるので、その時の授業の先生が対応(注意や制止)するということです。内容と程度によっては授業後に専任に報告または引継ぎで担当している教師と情報共有をしたほうがいいです。
パターン2:規律順守
学生を当てる順番を決めておくというものです。すべての学生に発言の機会をあげることができますが、自分の番以外は授業に集中しなくなるという恐れがあります。
パターン3:呼び出し
休み時間に呼び出して個別に注意する方法です。(私はこれが一番やりやすいです)学生の面子も潰れず、自分自身も落ち着いて学生の表情を見ながら言い方を調整できるからです。
パターン4:専任(担任)依頼
非常勤だとこのパターンになることもあります。もちろん、内容とその程度によります。何度注意しても直らないとか、ケンカで一人では収められないときです。しかし、カンニングに関しては後から非常勤から報告を受けても、専任としてはその場を見ていないので注意しにくいこともあります。その場で注意できるものはできるだけその場で注意する。もしくは赤ペンで✖を付けてその学生にもカンニングをその場で認識させなければ、後から注意してもあまり効果がありません。
それから、もう一つ。
他学生のあてられた問題まで横取りして答えてしまうほど授業中発言しすぎる学生がいたら?
一見、授業妨害に思える行為ですが、見方を変えてみてください。この学生は授業に積極的に参加しているだけ。授業中に活発に発言することで教師からいい評価をもらいたいと思っているからこのような行動に出たと考えられます。そう考えると注意の仕方もこちら側の気持ちも変わってくるのではないでしょうか。日本人が思ういい学生、いい授業態度やマナーと留学生が思うそれに違いがあることを理解したうえで注意をしたら学生は納得してくれるかもしれません。