4月採用は最も求人が少ない

一般的に考えても、また養成講座の方や弊社以外の日本語教師の転職エージェントも4月採用が最も求人が多いと言うと思いますがそれは絶対ありません。

むしろ4月採用は求人が最も少なくなるといっても過言ではないと思います。

国内の日本語学校で専任教員、非常勤教員ともに最も求人が多くなるのは10月採用です。

日本語学校ならではの事情

日本語学校は日本の小中高大学専門学校と同じく、4月~3月で一年が回っています。

小中高大学専門学校では3月末に学生が卒業するとほぼ同数の学生が4月に入学してくると思います。

しかしながら日本語学校も同様に3月末に学生が卒業しますが、同数の学生が4月に入ってくることはほとんどありません。

日本語学校は基本的に4月、7月、10月、1月(新設校の場合は4月、10月のみ)の年4回入学時期があるため、4月に卒業した学生分全部が入学してくるというよりは、4月から10月で徐々に定員を埋めていき、もし定員に余裕があれば1月も募集するというイメージとなります。

また日本では小中高大学と4月に入学し、3月に卒業するためそれが普通と思いがちですが、4月入学は少数派で、9月~10月入学が世界では主流です。

そのため、海外の高校を卒業した学生や大学を卒業した外国人にとっては4月よりも10月の方が入学しやすいという事情もあります。

大人の事情も…

更には、学生を日本語学校に紹介する海外のエージェントとのつきあいもあります。

エージェントには年がら年中留学希望者が来ます。そのため4月にしか留学希望者を受け入れてくれない日本語学校よりも4月7月10月とバランスよく受け入れてくれる日本語学校の方がエージェントには好まれます。

転職の時期は慎重に

普通、どんな仕事をしていても3月末が一区切りというのはあると思うので、この時期に転職を考える方も多いと思います。しかしながら国内の日本語学校では上記のような事情があるため、最も求人が少ない時期となり、よい求人と巡り会える可能性も低くなってしまいます。