ネパール人の学生生活
ネパール人、特に学生は普段、どのような生活を送っているのでしょうか。ネパールの朝は早いです。お祈り(5時くらい?)や学校へ行きます。あ、シャワーは朝派です。穢れを落とすため行います。そして、夜も早いです。暗くなると電気がきていないときは真っ暗になるので、不要な外出は好みません。太陽と共に生活しているみたいで健康的ですが、雨が降ったり、寒かったりすると、学校が休みになることがあります。(いつもではありませんが。)
政治も不安定ですから、ストライキ(ネパール語でバンダといいます。)になるとそれが理由になって何もできなくなることもあります。
私が通勤していた学校の学生たちはたいていどこかのパーティー(政党)に入っていました。学生であっても、学内で政治活動をしています。周りの学生も普通のことだと認識しています。その活動に熱心な学生もいれば、そうでない学生もいます。しかし、ことストライキになると、学生の反応はとても早く、一斉に帰ったり、集会を開いたりしていました。
(※2017年現在は私が住んでいた数年前より、ストライキが減ってきているようです。政治的なことなので、波があります。)
教室の様子
ストライキ
ストライキは私だけでなく、ネパールの経済や活動に大きな影響を与えます。
例えば、国内の飛行機やバス、タクシー、車、バイクが止まる。飲み水の会社が、家まで水のボトルを運んできてくれない。インターネットが通じないなどです。それでも開けようとしている店が暴徒化したストライキをおこなっている人々に見つかると、大変なことになります。お店を壊されたり、バイクを燃やされたりしたこともあるそうです。このストライキは予告なしに起こることもあれば、前もって計画的に行われることもあります。何日か続くこともあるし、何時間という単位のものもあります。範囲も決まっていたりします。ストライキが長くなりすぎて、ストライキをやめるためのストライキが起こったこともあると聞いたことがあります。
広い心
ネパールの人々はそのストライキになると困るのですが、特に怒りの感情は沸いてこないようです。政治的な事なので、迷惑と思っていても言えないのかもしれませんが、私の周りのネパール人は「あーストライキか、仕方ないな。会社は行けないな。行けないかな。どうしようかな。」というくらいでした。
予測不可能でその場その場の時間で動かざるを得ない状況になることがあるネパール。その人々にとって計画通りに事が進み、半年前から来年度の予定が立てられるという日本社会を見て、とても驚くのは無理もないことです。
電車の遅延や買った弁当の箸の入れ忘れなどの小さいことにイライラする日本人はこうした国から来た学生たちの心を少し見習うのもときにはいいかもしれません。
③へ続く