文法や語彙を教えるとき、重要なのは導入ではなく、日を置いて何度も触れることだと思っています。
学校で教師に教えてもらったとか1日練習しただけで、その日の内容が身につく人なんてただの天才です。そういう人もいるんでしょうけど。
次の日の先生に引継ぎして、「昨日の文法全然定着してなかった」って言われるのを恐れる必要はないと思います。例えばみん日27課をやった当日あるいは翌日、可能動詞ぐらいの変換ぐらいはできても、ちょっと踏み込んだ応用で「〜られたら」「〜られなかったら」までやったとして初日でそれができるクラスは極稀だと思います。
他にも敬語なんてみん日49課50課でさらっとやって中級の読解中心のテキストに入り忘却の彼方に葬られるのが一般的だと思います。それで上級レベルで久々に敬語に触れてほとんど敬語を覚えてないという状況で、みん日レベルが定着していないというのは違うと思うんですよね。
ご参考までに私は昔、縦軸をみんなの日本語1課〜50課までの文型、横軸を日付としたリストを作り、どの文型に何回授業で扱ったかを把握できるようにしていました。主観にはなりますが教師の満足いくレベルで文型が使えるようになった時、二重丸がついてやっとその文型に触れるのが終わるという形です。