教師の皆様は学生に新しい文型をいかに定着させ、使えるようにするかを日々の授業で工夫されていると思います。

新人のころは、活動まで手が回らず、導入や練習のネタでいっぱいいっぱいかもしれませんが、私は学生に授業を楽しく思ってもらうには活動がうまくできるかどうかが一つのカギだと思っています。文型を教師が教え、練習を教師がチェックし、活動は学生が主役になれるからです。そして、活動をしてもらうと、教えた文型が理解されているかどうかがわかります。

というわけで、初級の活動の授業で参考にしている活動集をご紹介します。

①「クラス活動集101/続クラス活動集131」

教科書「新日本語の基礎」にあわせて作られた活動集ですが、「みんなの日本語」の課とほぼ対応しているので使っています。インフォメーションギャップを利用した活動やインタビューシートなどがあります。活動がやや難しいものもあり、活動の方法をしっかりと導入したほうがいいものもあるので、かけられる時間と学生のレベルをみて行うようにしています。

②「おたすけタスク」

絵がかわいいです。個人的に使いやすくて気に入っています。タスク内容がシンプルでわかりやすいですが、できる学生が多いクラスに

は少し物足りないかもしれません。

③「活動アイディアブック」

ボランティアの場で使うことを目的にしているようですが、よく練られている活動集です。一つの絵で0~3(?)レベルの表現の練習ができます。使う教師側がうまくコントロールする必要が出てくるときもありますが、学生が自由に話せる環境が作れると思います。