こんにちは日本語教師ジョブスタッフです。

その日教えた文型を使ってもらえるような活動を考えるのはけっこう骨が折れます。活動集を参考にしても、自分が描いたようにクラスが動かないこともあります。そんな時は学習者と活動のレベルが合っていない可能性があります。活動はその文型を使う学習者によって変えていく必要があるということです。

活動を考える上でのポイントを考えてみました。

1.学習者の国籍(非漢字圏/漢字圏/宗教など)

失敗例)

①授受プリントでほとんどが「お金をあげる。」しか書かなかった。

②母国にないイベント(クリスマス)をテーマにしてしまった。

③宗教的に食べないものを例に挙げてしまった。(牛肉/豚肉)

2.活動の難易度

失敗例)

①ふりがなを付け忘れてしまった。

②語彙が難しすぎた。→「何ですか」の質問の嵐。

③活動方法の導入がうまくできなかった。

→インフォメーションギャップの活動なのに、学生がプリントを見合わせてコピーした。

④表で学習する方法に慣れていない学生への説明不足

→友達の名前と答えを書いてほしかったのに、表に自分の名前と答えを書き始めた。

3.扱う文型の質としばり設定

失敗例)

①雑な設定と雑なトピックで会話が崩壊した。自分の部屋を文章と絵で説明するよう指示をしたら、文を考えるより、部屋の絵を描くことに夢中になってしまった。作った文は1つだけだった。

②教師としてまだまだな私は、用意した活動所要時間はこのくらいだろうと思っていてもその倍の時間がかかったり、5分で終わってしまったりするときがあります。

③時間がかかりそうなら早めに縛りの指示を出し、5分でおわりそうなら即興で会話やディクテーションを入れるなどクラスが止まらない授業をするように心がけています。