こんにちは。日本語教師ジョブスタッフです。

皆さん、(特に今回は新米日本語教師の皆様へ)自分が学生だった頃、お世話になった先生のことを思い出してみてください。どの先生もそれぞれの教え方と雰囲気を持っていたと思います。優しい先生、面白い先生、ぶっとんだ先生、眠い授業ばかりする先生…では、実際に自分が教師になったら、どのような授業ができるでしょうか。

私は都内のマンモス日本語学校で非常勤として日本語教師デビューをしました。右も左もわからなかった私はそこで働く先輩教師の方々に大変お世話になりました。

当時適当に選んで応募した日本語学校がこんなにいいところ(=自分に合っていた)と気づいたのはつい最近のことなのですが、非常勤として転々とすると、正直、あ、この学校は新米教師にはちょっときつい職場環境かもと感じるところもあります。そのように感じられるのもやはりいくらか経験してからのことであって、新米教師の方には判断が難しいと思います。

そこで、自分に合った学校と自分なりの授業スタイルをはやく習得するためのポイントをいくつかご紹介します。

 

◉その1 学校見学をしよう。

このお話は学校選びをするうえで、今までも何度か記事に書かせていただいてきていることです。新米日本語教師が生きるも育つも、はじめに勤める日本語学校から受ける影響は大きいです。人は、経験のないはじめの環境では(日本語業界というものは、)そういうものなのだという認識をします。私は授業後の採点はサービス残業、もしくは基本給に含まれているので当たり前ということに何の疑問も感じていませんでした。

しかし、別の日本語学校へ転職をしたことで、その認識が絶対ではないということに気が付きました。それは労働条件だけでなく、教務のシステムや外国人に日本語を教えることに対する価値観など様々な面で自分の経験した日本語学校とは違う日本語学校の新たな情報が経験や知識として自分に入ってきます。

私のように、時間をかけてようやくわかったことが、日本語学校を見学させてもらい、契約前に就労規則を説明してもらうことでより早く自分の納得がいく職場を見つけることができます。

 

◉その2 その学校で尊敬できる先生を見つけよう。

ご存知の通り、世の中にはいろんな人がいます。非常勤講師として外国人と触れ合いながら仕事をしていて思うのは、外国人より個性が強い、ユニークな日本語教師が多いということです。それは、教育という観点から日本語教師になった方、国際協力やボランティアの経験から日本語教師になった方、一般企業に勤めたが退職してこちらの世界に足を踏み入れた方、専業主婦をしながらも日本語を教えるということに憧れ、目指された方などなど、ざっと考えても日本語業界はこれだけ多方面から入られた方たちによって支えられています。日本語学校の求人を見て、多国籍の学生がいるここの日本語学校での授業は面白いだろうなあと自分が教えるときの教室の1シーンをイメージすることはあっても、いろいろな先生がいて面白い学校だなという教務室での自分をイメージするという視点は教師なりたての私にはあまりありませんでした。しかし、これが意外に重要だと感じています。カリスマ教師でなくとも、あの先生のようになりたいと思える日本語教師が見つけられれば、自分の働く意欲も向上心も沸いて成長につながります。あの先生がいるから、この学校で働きたいという思いは離職率にも大きくかかわってくると思います。できるだけ長く、楽しく働ける環境にいたいですよね。