オンライン日本語教師の求人に興味を持っている方も多いとは思うのですが、いかんせん日本企業のものは給与が低く、特に力のある教員の方には割に合わないものになっている気がします。
そこで、ここでは自身で値付けできる海外のオンライン学習プラットフォームを二つ紹介したいと思います
italki
概要
2007年創業 中国発香港本社のビデオチャットで言語学習者と教師をつなぐオンライン言語学習プラットフォームです。学習者は1対1の個人指導のためのオンライン教師を見つけることができ、教師はフリーランスのチューターとして給料を得ることができます。
レッスンは、
- 構造化された学習プランを提供するプロの教師が教えるオンライン語学レッスン
- コミュニティチューター(要は無資格)
を選択することが可能です。
利用者数 500万人
日本語教師登録 626人
教員応募資格および書類
応募書類及び資格
プロ講師
資格
外国語 (第二言語) として教えるプロの資格または経験があるネイティブスピーカーまたはそれに近いレベルの方。18歳以上。
提出書類
プロになるためのトレーニングを受けた、またはプロとしての経験があることを示すスキャン文書。例:言語教師の認定資格証、またはプロの言語教師としてふさわしい経験があることを示す文書の提出が必要です。
教育および言語の専門知識、いずれのスキルも証明する必要があります。
提出できる書類として、
- 認定機関の語学教育資格
- 大卒以上の教育学の学位を有する者
- 教職免許
- 語学研修・教育機関での在職を証明するもの
- 言語学または言語学の学生としての学位
コミュニティチューター
資格
人に言語を教えることが好きなネイティブ スピーカーまたはそれに近いレベルの方。18 歳以上。
提出書類
なし
また、プロ講師、コミュニティチューターいずれの場合も本人出演の1-3分の紹介動画のアップロードが必要です。レッスン スタイルや講師としての個性を生徒に伝えるためのものです。日本語でOK。
その他
Skype等のオンラインツール(最近はitalk独自のプラットフォームが加わった模様)、決済用アカウント(Paypal等)等が必要となります。
授業の料金及び報酬
自分で設定できます。
1時間/430円〜3,769円の間で設定が可能のようです。
1時間/3,000円以上と設定している方は4人います。
手数料は15%です。つまり1時間1,000円と設定した場合、850円が収入となり、150円は手数料としてitalkiの取り分となります。
当然プロ講師の方が、給料は高くなる傾向はありますね。
教え方
自由なようです。教科書を使って教えたり、自由に会話する、JLPT対策、進学指導等、教師によってスタイルは様々なようです。学習者にとって魅力的なレッスンプランを提示していく能力が重要になる気がします。
italkiで実際に教えた方の体験談
Preply
概要
オンラインチャットを介してリモートでチューターと学生をペアリングするオンライン教育プラットフォームです。チューターの分類と推薦のために機械学習を使用したランキングアルゴリズムを備えているのが特徴。また語学だけでなく様々な科目を教えること、教わることが可能です。
年間利用学習者数 10万人以上
日本語教員の登録 333人
教員応募方法
プロフィール、写真、自己紹介(250文字)、動画のアップロード(2分程度)の入力及びアップロードと、認証としてパスポートと一緒に撮った写真の提出が必要です。比較的簡単にアカウントを作ることができます。
必ずしも教員等の資格は必要でなく、教師として他人に教えた経験があればそれはアドバンテージとなり、多くの生徒に興味を持ってもらうことも増えるとのことです。しかし、そうでない場合でも教えることに興味・意欲があればPreplyで講師として登録することが可能だそうです。
授業の料金及び報酬
自分で設定できます。
1時間/538円〜4,308円の間で設定が可能のようです。
https://preply.com/en/tutor/56034/
1時間/3,000円以上と設定している方は41人います。
手数料は高めで、18-33%です。つまり1時間1,000円と設定した場合、670円-820円が収入となり、180円-330円は手数料としてpreplyの取り分となります。
教え方
やはり自由なようです。教科書を使って教えたり、自由に会話する、JLPT対策、進学指導等、教師によってスタイルは様々なようです。学習者にとって魅力的なレッスンプランを提示していく能力がこちらも重要になる気がします。