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解説

2027年4月入学の要項を集計 専門学校の半数が出席率を条件に、4校に1校は出願前の参加・面談が必須

公開 2026年10月14日 更新 2026年10月14日 分類 就職・進学

当社の留学生進学先データベース「ユクサキ」に収めた、専門学校806校・大学557校の留学生入試の要項を集計しました。専門学校では、半数近くが出席率の下限を、4校に1校がオープンキャンパスなどへの参加か事前面談を、出願の条件にしています。日本語の試験だけを見ていると、出願できない学生が出ます。

2027年4月入学に向けた出願が始まっている。10月9日の解説では、入管庁が定める日本語能力の要件(専門学校は日本語学校の在籍1年以上か試験での証明、大学はB2が目安)を整理した。今回は、当社の留学生進学先データベース「ユクサキ」に収めた各校の募集要項から、学校が実際に何を求めているかを数えた。対象は、出願資格を読み取れた専門学校806校・1,560入試と、大学557校・2,672入試(2026年10月14日時点)。

専門学校の半数近くが、出席率に下限

専門学校では、806校のうち379校(47%)が、どれかの入試で日本語学校の出席率に下限を設けている。出願前のオープンキャンパスなどへの参加か事前面談を必須にしている学校も210校(26%)ある。大学ではどちらも少ない。

専門学校大学出席率に下限がある専門学校:806校のうち379校(47%)47%(379校)大学:557校のうち58校(10%)10%(58校)出願前の参加・面談が必須専門学校:806校のうち210校(26%)26%(210校)大学:557校のうち14校(3%)3%(14校)
日本語の試験のほかに、出願の条件がある学校の割合(専門学校806校・大学557校。当社集計、2026年10月14日時点)

日本語の試験に合格していても、出席率が届かなければ出願できない。出願の直前に気づいても、出席率はもう取り戻せない。

下限の水準は、80%と90%に分かれる。学校ごとに最も高い下限で数えると、90%以上を求める学校が239校あり、95%以上も59校あった。

出席率の下限 80%:118校118校80%出席率の下限 85%:22校22校85%出席率の下限 90%:180校180校90%出席率の下限 95%以上:59校59校95%以上
専門学校の出席率の下限(学校ごとに最も高い下限。379校)

4校に1校は、出願前の参加か面談が必須

専門学校の210校・344入試が、出願の前にオープンキャンパスや説明会などへの参加か、事前の面談・相談を条件にしている。内訳は、行事への参加が238入試、事前面談が31入試、両方が75入試。留学生のAO・総合型入試に限ると、306入試のうち141入試(46%)が必須だ。

行事の回は、出願の締切より前に終わる。締切だけを見て予定を組むと、参加が間に合わずに出願できないことがある。大学で同じ条件があるのは14校で、ほとんどが事前面談だった。

要項の「6か月」と、入管の「1年」

日本語学校の在籍で日本語の要件を満たす道を、多くの専門学校が設けている。在籍の期間が書かれた入試のうち、997入試(493校)は「1年以上」と書く。一方で、今年の出願日程が載った要項でも、88校・142入試が「6か月以上」と書いていた。

要項の在籍の書き方専門学校の数
1年以上
493校・997入試
6か月以上(今年の日程の要項)
88校・142入試

10月9日の解説のとおり、在籍6か月で専門学校に進める猶予は2026年4月入学で終わり、2027年4月入学では在籍1年以上か試験での証明が必要になる。要項に6か月と書かれていても、在留資格の審査で見られるのは入管の基準だ。在籍が1年に満たない学生は、学校に確かめたうえで、N2などの試験での証明を準備しておくほうが安全だ。

日本語の試験:専門学校はN2が中心、大学はEJUが半数

項目集計
専門学校:試験の基準がある入試のうち、JLPTのN2を求める入試
86%
専門学校:N3以下で出せる入試がある学校
125校
大学:日本留学試験(EJU)の受験が必須の入試
56%
大学:要項に「B2」と書いている
19校・48入試
大学:12月のJLPTの結果が使える入試
63件
大学:7月のJLPTの結果までの入試
65件

N2がまだの学生は、在籍1年の道か、N3で出せる学校かを早めに分けておく必要がある。12月のJLPTの結果を使えるかは、書いていない入試がほとんどだが、書いている入試では「使える」と「7月の結果まで」にほぼ分かれた。12月の結果を待って出願する学生は、志望校の扱いを確かめておきたい。

締切:専門学校は3月まで続き、大学は11月と1月が山

4月入学の出願締切を、10月14日から3月末までの月ごとに数えた(1つの入試に第1回・第2回などの回があるものは、回ごとに数えた)。専門学校は毎月500回を超える締切が3月まで続く。大学は11月と1月に集まり、3月は少ない。

専門学校大学0300600900専門学校 10月:572回大学 10月:379回10月*専門学校 11月:713回大学 11月:875回87511月専門学校 12月:541回大学 12月:592回12月専門学校 1月:535回大学 1月:849回8491月専門学校 2月:597回大学 2月:616回2月専門学校 3月:540回大学 3月:146回3月
4月入学の、これからの出願締切(回の数)。*10月は14日以降

締切が先でも安心はできない。専門学校では、学科や専攻ごとに「募集は終了しました」と告知した学校が34校(60入試)あり、そのうち44入試は9月と10月の告知だった。人気の学科は、締切の前に定員で閉じる。

学費の目安

進学先初年度の学費(中央値)
専門学校
約104万円
大学(国立)
約82万円
大学(公立)
約90万円
大学(私立)
約137万円

入学金・授業料などの合計で、減免の前の額。留学生の授業料の減免は、申請と審査で決まるものが多く、この額には入れていない。

実務への影響

  • 専門学校を志望する学生は、日本語の試験に加えて、志望校の出席率の下限を確かめる。出席率は後から取り戻せない。
  • 出願前の参加・面談が必須の学校は、締切ではなく行事の日程から逆算して予定を組む。AO・総合型は半数近くが必須。
  • 要項に「在籍6か月」とあっても、2027年4月入学は入管の基準(在籍1年以上か試験での証明)で見られる。在籍が1年に満たない学生は試験の準備を。
  • 専門学校は、締切の前に学科ごとに募集を終えることがある。出願を考えている学生は早めに動く。
  • 12月のJLPTの結果を使う予定の学生は、志望校が12月の結果を受け付けるかを確かめる。

数え方

ユクサキに収めた各校の公式サイトの募集要項から集計した(2026年10月14日時点)。出席率の下限、出願前の参加・面談、日本語学校の在籍期間の3つは、集計の前にデータの全件を各校の要項の原文と1件ずつ照らし合わせ、食い違いを直した(原文が手に入らなかった一部の学校を除く)。数は2027年4月入学の要項によるもので、学校が要項を改めれば変わる。出願の前には、志望校の最新の要項を確かめてほしい。

まだ分からないこと

前の年と比べた増減は出せない(当社は2027年度入学の要項から集め始めた)。要件を読み取れなかった入試(専門学校258、大学184)と、今年度の日程がまだ出ていない学校は、集計に入っていない。要項に「6か月」と書いている学校が、2027年4月入学の留学生に実際にどう対応するかは確かめていない。

一次資料

  1. 高等教育機関等へ入学するための日本語能力について(出入国在留管理庁)
    www.moj.go.jp/isa/applications/resources/nyuukokukanri07_00022.html
  2. 解説:2027年4月の進学、日本語の要件に注意(当サイト、2026年10月9日)
    tredecim.co.jp/gyokai-news/kaisetsu/20261007-shingaku-nihongo-yoken.html

この解説は2026年10月14日時点の公表資料にもとづいています。制度は変わることがあるため、判断の際は必ず上記の一次資料をご確認ください。内容の正確性や当社の見解を保証するものではありません。

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