こんにちは。日本語教師ジョブスタッフです。
授業アンケートというものを学生に行っている学校があります。学生の各教師の授業に対する評価を聞くものですね。3か月ごとであったり、半年であったりと時期も質問内容も様々ですが、何の目的をもって行われているのか、その後のFBの焦点が明確でないと、無駄になりかねません。
非常勤講師の方にとって効果がいいほうに出る場合もあれば、その逆も考えられます。例えば、学生のアンケート結果を自分自身の評価に直結させてしまい、自信を無くしたり、日々の授業で学生に遠慮をしてしまったりなどということが起きてしまいます。アンケートの内容は授業だけで評価するようにと学生へ伝えていてもどうしても好きな教師であったり、自分と相性がいい教師であったりすると評価が高くなります。
私は常勤講師と非常勤講師が同じ内容のアンケートをされることが少し気になっていました。毎日顔が合わせられる教師と担当の曜日だけ会う教師とではそもそも学生が感じている教師との距離が違うと思うからです。その上で同じアンケート内容から、常勤講師の方からFBを受けてもアンケートの結果自体をどう受け止めればよいのかそれを受け止める非常勤講師それぞれの価値観によってずれていきます。
アンケートの結果を全く気にする必要はないと思っているわけではありません。アンケートのFB方法をもう一度考えたほうがいいかもしれないということです。常勤講師側がその非常勤講師のことをどのように評価しているのかを含めてFBしていくことが、非常勤講師が働くモチベーションにつながるのではないかと思います。
結果だけをまともに受けて、この結果が自分の評価として上司に見られているかもしれないと思うと、「私なんかで大丈夫なのだろうか」と気にしながら授業をすることになってしまいます。その自信のない授業は学生にも伝わってしまいます。
アンケートをする上で大切なのは、アンケート結果ではこのように学生から出ているが、○○先生のいいところはここだから、もっとそこを伸ばしていってほしい。伸ばしていくにはこうしたほうがいいなど、前向きなFBができる教務である必要があると思います。