日本国内の日本語教育業界の先行きを考えていくシリーズを考えているのですが、先行きを考えるときにはまず世界の留学生市場の分析は必須だと思います。そこでまず世界の主要な留学生受入国の状況を簡単にみてみたいと思います。特にこの記事を書くに当たって再度データを調べたりしたというわけではなく日々読んでいる新聞記事の記憶から書いているだけのものなのでしっかり分析したい方には参考にならないかもしれません。

オーストラリア

オーストラリアは保守派の労働党を中心に内向きに傾きつつあったものの、今年5月の総選挙で有利と言われた労働党が負けたため内向きの流れは一旦ストップかと思われます。

ただ、学生ビザに限らず外国人受入の審査は年々厳しくなっている模様です。

アメリカ

アメリカはトランプ政権により中国人留学生へのビザ発給の厳格化が行われています。

https://www.asahi.com/articles/ASM636362M63UHBI037.html

あくまでこれは国費留学生に限った記事ですが、国としての反移民政策も影響は与えているのだと思います。

アメリカでは2年連続新入留学生が減少しているそうです。

イギリス

イギリスはブレグジットにより、これまでイギリス国籍の学生とEU加盟国の国籍を持つ学生が同じ安い学費で大学へ入学できたのが、EU加盟国からの留学生も、留学生向けの2倍ほどの学費を払わなければならないことにより、留学生の激減が予想されています。

そのため、全学生の学費の値上げが検討されているとも言われています。(逆にそれは好ましくないので学費を下げる方向という話も)

仮にイギリス全体の大学が値上げとなれば確実に留学生は減ります。

以上のような状況を踏まえると、留学生受入主要3カ国がそれほどよくない状況にあるということを考えると、日本は現在留学生マーケットを取っていくチャンスとは言えるのかもしれません。もしかしたらそこを見据えての中国人留学生のビザ申請の緩和、なのかもしれません。