現に在留資格を有する人
日本に在留資格(留学生、駐在員など)を持つ外国人のうち、4月2日以前に出国した在留資格者の再入国を8月から段階的に認めるとのことです。4月3日以降に出国した在留資格者は対象外と見られます。
(2020年7月14日日本経済新聞)
なお、一時帰国中に在留期限が切れた場合で、日本語学校、企業の場合等の所属機関がビザ延長書類を出している場合、所属機関が更新済みの在留カードを受領することが可能とのことです。
また一時帰国中に在留期限が切れたままの状態の方は、いわゆる5枚の申請用紙と所属機関による理由書のみで再度在留資格の取得が可能とのことです。
http://www.moj.go.jp/content/001323021.pdf(出入国在留管理庁)
具体的な条件や人数は検査体制の拡充状況を見極めて検討するということです。
またこの検査体制の拡充状況というのも重要なので後ほどふれます。
入国制限緩和第1弾(ベトナム・タイ・豪・NZ)
第一報は6月初旬でした。タイ・オーストラリア・ニュージーランド、ベトナムの4カ国に限り今夏から段階的に入国制限を緩和と発表がありましたが、6月11日(木)の報道ですと、4カ国合計250人とかなり小規模な数字となっていました。
(2020年6月11日NHKニュース)
現在は
- 第一段階:ビジネス関係・研究者・技能実習生
- 第二段階:留学生
- 第三段階:観光客
という方針で協議がされているはずです。
ではその後どうなったかと各国の状況を見ますと、ベトナムは6月19日に外務省の公式発表が掲載されて以降在ベトナム日本大使館のHP更新なし。
https://www.vn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/nihontobetonamunooraisaikainimukete.html
(在ベトナム国日本大使館)
タイも大使館HPに特に情報なしです。オーストラリアも現在第二波が来てしまっています。
入国制限緩和第2弾
第一報は7月2日でした。中国、韓国、台湾等に向けても入国緩和を検討という報道。
(2020年7月2日NHKニュース)
第二弾として、入国緩和が検討されている国と地域は、新型コロナウイルスの状況が落ち着いている台湾、中国、韓国、シンガポール、マレーシア、ブルネイ、ミャンマー、カンボジア、ラオス、モンゴルだそうです。
(2020年7月1日朝日新聞等)
そして7月13日よりやっと台湾、韓国、中国との協議が始まったようです。具体的な緩和開始の時期は不明。
(2020年7月10日産経新聞)
PCR検査について
入国制限緩和が実行に移された際、空港でのPCR検査は確実に必須となります。その空港でのPCR検査の検査能力数は現在最大1日2300件だそうです。
(2020年6月18日日本経済新聞)
それに対し2018年の日本の1日あたりの出入国日数は85500人と、いきなりコロナ前の数値に戻ることはないとはいえ、検査限界が2300件では、緩和されても入国までに最大3ヶ月程度かかってしまうということもありえます。
下記記事によると、「空港内のスペースや検査技師の確保などでこれ以上の増強は難しい」と現状の検査能力1日2300件を増強するのは難しいとのことです。
(2020年6月23日日本経済新聞)
厚労省発表のデータによると5月8日〜7月9日までの62日間の空港でのPCR検査実施数は89,911件で平均すると1日あたり1450件となっています。