お土産は何があるかな~。「お土産」という語彙が出たときに日本のお土産を紹介しています。現物があると余計な説明をしなくていいので助かりますね。初級前半なので、限られた語彙でわかりやすいものを選びます。そこからちょっと寄り道して学生の国のお土産をいくつか見せると喜びます。うまくいけば、頑張って説明してくれる学生も現れます。

こういう寄り道は面白いという関心を持ってもらうために、ちょっと工夫や冒険したものを用意することがありますが、私たち日本人から見て、お土産と思っているものが必ずしもその国の人が「あ~!」となるものを選べなかったことが原因で不発に終わったことが過去にありました。

例えば

・柄に特徴がなく、違う国にもありそうな微妙なもの

→学生の反応は「ふーん」レベル

・高価なもので一般市民の目に触れないもの

→学生の反応は「へー(自分の国にこんなのあったんだ)」レベル

・国ではなく、地域や限られた職業で使われているもの。

→見たことあるけど、だから何?という反応。

お土産は学生の生活範囲にあわせた中で何がお土産になるのかをよく想像しながら選ばなければなりません。

日本人が「どうして炊飯器が、爪切りが、キットカットが日本からのお土産になるのか面白い」と感じるように学生の身近にあるこんな意外な物が日本ではお土産になるのかと感じてもらえるものを見つけ出すのは至難の業だと思います。

寄り道しすぎてマイナーなお土産を紹介してしまうより、学生に聞いたり、王道のお土産(食べ物や小物など)を紹介したりにとどめておくのが無難だと思いました。