こんにちは。日本語教師ジョブスタッフです。

ケータイで音楽を聴く。チュッパチャップスを舐める。私が過去に勤めた学校にはこのような学生がいました。しかし私は初級クラスで「○○さん、帽子を取ってください。かぶってはいけません。失礼です。」などのような注意をしたことは一度もありません。

理由は、

①来日したばかりの学生または、日本語レベルが低い学生に言葉で注意しても内容が伝わらない。

②周りの学生がいる中で注意されても面子があるので余計に反発する。

③いつまでも注意することは他の学生の学習時間を奪うことになる。しかし、注意しないわけではありません。言葉を使わずに注意します。

私がよくしていることは3つです。

1.普通に授業をしながら、問題の学生を見つめ続け、学生に気づいてもらう。これをするとだいたいの学生が自分で気づいて態度を変えます。

2.問題行動を見つけた瞬間に「どうしていい学生なのにケータイを使っているの!?」というような驚いた表情をする。これをすると恥ずかしそうにしながら態度を直します。

3.明らかに自分がしていることが悪いと知っていてその行為を続けている学生には、眉間に皺を寄せて首を振る。

え、それだけ?と疑われるかもしれませんが、ポイントは教師がその学生をずっと気にしているというサインを送り続けることだと思います。そんな素直な学生ばかりじゃない!とお思いの先生もいらっしゃるかと思いますが、学生を必要以上に言葉で注意しすぎていないかという点で授業を俯瞰してみることも必要だと思います。

もちろん、これらの注意を乗り越え、さらに言葉での注意をも乗り越えてしまった学生には呼び出すことになりますが、そうなる前にいろいろな種類の注意をいくつかやっておけば、たとえ叱っても、教師と学生の根本的な関係は良好に保てるはずです。