授業準備は学校の環境とクラスの部屋の大きさや形によっても工夫が必要です。いくらテレビとモバイル機器をつないで画面に映しても、縦長の教室だったら後ろの学生は見られません。ときにはポイントとなる項目は紙で各学生に配ったり、いくつかは紙に印刷して見せてまわったりということも必要かもしれません。

しかし、モバイル機器に聴解のデータが入っている学校は聴解のときにテレビにつなげて再生すると楽ですし、頭出しが簡単にできます。

と、実際に使い始めたら便利なことがわかりますが、私は使い慣れるまで3回失敗しました。

 

失敗ケース①機器をつなぐ線をどこにつなげていいのかわからない。

失敗ケース②テレビからモバイル機器への入力切り換えができない。

失敗ケース③準備したはずのURL(ページ)が開けない。

 

どれも初歩的なことで呆れてしまいますが、モバイル機器を使い慣れていない人にはあるあるだと思います。さらにはテレビの電源の場所も探したこともあります。

使い慣れていないとできないものはできないのです。使おうと努力し向き合うと、恐ろしいほど時間が経過していきます。

いT関係の本を読むと専門用語の意味を助詞から推測します。使い続けると、今までアナログでやっていたことが一瞬で、さらにきれいに出来上がります。

学生は漢字の意味を前後の文の流れや、形で連想します。勉強し続けると、今までひらがなとカタカナの音だけで書いていたことが漢字を使うことで文字数が省略され、さらに意味が可視化されます。

使い慣れるまでその便利さがわからないのは非漢字圏の留学生が漢字を習う時と感覚が似ているのかもしれません。