こんにちは。日本語教師ジョブスタッフです。

留学生が日本語学校に来日するのは4月、7月、10月、1月です。プレースメントテストを行い、レベル別にわけられた教室で3か月日本語を勉強し、期末テストで進級できるかどうかが決まるというところが多いと思います。

みんなの日本語1~20課くらいまで進んだけど、また同じクラスで1課から勉強するという学生がでてきます。学校としては(教科書の)日本語ができていないのだから、仕方がない。基礎は定着させたいですから、そうせざるをえません。

教師の皆様はご経験があるかと思いますが、10月の新学期を迎えると、クラスの中にみん日の語彙、文法はできない。でも、話せる。という学生がでてきます。そして、そんな学生はいろんなことを知りたがるので、質問が多い。しかしその質問は授業に全く関係のない質問であることのほうが多く、他の学生は話が全然わからず、その学生だけの時間になってしまう。このような学生への対応は難しいですが、私は「関係ない話はしないでください。あなたは教科書の言葉と動詞の形を全部覚えてから質問してください。」ということは言わないようにしています。その学生にとって教師に質問している今が、日本語力が伸びたり、知識が増えたりする時期だと思うからです。教科書以外の情報で日本語学習が混乱するという恐れもありますが、学生の知りたいという気持ちを無視していない、軽視していないという姿勢を見せるように心がけています。

そのような質問は授業で時間を作らず、休み時間や授業内の机間巡視のときや活動の中で時間を見つけて話を聞きました。簡単なものはその場で答えられますし、内容によってはクラスで共有することもできます。すると、不思議なことに学生の方からタイミングを見計らって質問してくるようになってくれました。

学生の中には自分(学生)と先生は1:1で、知りたいから聞く。先生だからいつでも教えてくれる。という考えがありますが、自分とほかの学生と教師との時間の共有の仕方に慣れてもらえるように、それぞれの学生にあった対応が上手くできる教師になりたいです。