こんにちは。日本語教師ジョブスタッフです。

師が走ると書いて、「師走」日本語教師の方々並びに事務の方々はお忙しい日々をお送りと存じます。

1JLPTに向けた、テストの形式に慣れてもらうため、授業で模擬試験を行ったり、外部の模擬試験への案内を行ったり、ビザの手続きや進学指導、イベント準備などいろいろな業務が徐々に迫ってきて落ち着きません。

そんな普段の授業+αの業務が増える中、授業の代講や急なスケジュール変更などが起こってしまうと本当に大変です。10月以降、学生数定員のマックスを迎え、クラス数が増えるとともに担当のコマを増やして回していたのに、いろいろなところで無理が生じて教務の雰囲気が張り詰めたり、専任の方の疲れたお顔を目にしたりすることは珍しくありません。

新米日本語教師がこの時期、そのような環境に入って働いてしまうと少し大変です。誰もがいっぱいいっぱいでサポートがない中で3月の卒業式までの間、孤独に奮闘することになるかもしれないからです。

今の時期は教務全体がお互いを理解し合って協力することができる能力が一人一人に求められます。そうでなければ、負の連鎖が起こりかねません。そんな状況でも「3月の卒業式を乗り越えられれば、忙しくなくなったら、また教務を立て直せる」と思っている専任の先生方は注意が必要だと思います。

なぜなら、専任にとっての仕事の区切りと非常勤が感じるそれが違うからです。

私が専任で働いていた時は、Aクラスの3か月ごとの予定表を作りながら、1年後はこのレベルまで到達して…など先を考えながら働いていました。今、非常勤の私は3か月の予定表を渡され、学期末試験がいつなのかの確認だけして働いています。(もちろん、全体的な流れも少しは気にします)確かに契約は年度末までです。しかし、3か月ごとに区切られ、その都度シフト希望を聞いてもらえて1年が4つに分かれている。こうした労働環境から、今の私にとって、「3か月」というのが、ある程度の区切りと感じてしまっているのは事実です。

ここで各学期末時に、「3か月頑張った。また来期もがんばろう。」と思えるか、「3か月地獄だった。もうこんな苦しみを味わいたくない。」と思ってしまうのか、非常勤の3か月というのはとても重要だと思います。大変な時期はどこにでもありますが、大変さは人によって感じ方が違います。それを支えるのは専任の方々との日ごろのコミュニケーションや「専任」という枠を外した「人間」としての信頼関係であるのではないでしょうか。

「3月の卒業式を乗り越えられれば、忙しくなくなったら、また教務を立て直せる」なんて思っている間に、もしかしたら、専任と非常勤講師の間に大きな溝が生まれているかもしれません。そのことを覚えて少し行動を変えるだけで、日々の労働環境、教務室の空気が変わってくるのではないでしょうか。また、どうにもまわらないのであれば、一度業務自体を根本から見直すことも必要だと思います。